留学生活の一学期を終えて
せいよう
マンチェスター大学(英国)
コンピューター科学学部
2025年度留学開始
大学に入学し、最初の一学期を終えた。この期間で私が最も強く感じたことは、なんといっても大学での学業の大変さ、特に「Independent Study(自主学習)」の重要性である。
私の学んでいるコンピュータサイエンス学科は、海外大学の中でも課題量が多いことで知られており、他学部の学生に専攻を伝えると同情されるほどである。多少の不安はあったが、私は高校を卒業し大学に入学するまでの間に一年間、大学付属のファウンデーションコースと呼ばれる準備コースに通い、英語での授業やアカデミックライティングには慣れる事ができていた。しかし、いざ大学で授業が始まると課題の多さと勉強スタイルの変化により、特に学期の最初の方は圧倒されてしまった。
イギリスの大学では、アクティブラーニングがすごく大事にされており、ただ授業を聞いたりして分かった気になるのではなく、自分で本を読んでコンセプトを理解しようとしたり、問題を解いたり、教授に質問に行ったりと、やらされる勉強というよりは、自分で積極的に学びを掴みにいく姿勢が必要とされる。実際必ず出席しないといけない授業は週10コマほどであるが、それ以外の時間で膨大な自習時間を自分でとることが求められる。重要なコンセプトのほとんどは、事前のオンライン上でアクセスできるビデオ形式の授業や、リーディングなどで与えられ、実際の授業ではその上で、発展的な内容を扱ったり、質問に対して教授が解説するという内容がほとんどである。
学習のほとんどを自分で積極的に行わないといけないスタイルは、これまで通っていた日本の高校やファウンデーションコースからは大きく違っており、最初の数週間はただ授業に出席するだけで何も分からず苦労した。また、イギリスの大学は一年次から専門課程を学び始め3年間で卒業できる。その理由は、高校生の進路選択時から科目を絞り、自分が選んだ科目の基礎をすでに身につけた状態で入学するA-levelと呼ばれるシステムにある。私が通ったファウンデーションコースにはコンピュータサイエンスの科目がなかったため、基礎的なコンセプトやコンピュータサイエンスにおける考え方を理解していない自分と、周りの学生との差がとても大きく教授もそれを前提に進めていくため、本当について行くのに精一杯でコンピュータサイエンス学生が使うKilburn Buildingで毎日21時に警備員から追い出される生活が続いた。Independent Studyには、時間割で強制力がある授業が組まれるわけではないため自分のタイムマネジメントスキルが求められ、そこにも苦労した。
しかし、特に学期の後半ではIndependent Studyにも慣れてきて予習のリズムなどが掴め、積極的に教授に分からないところを質問に行くこともでき、充実した学びを得られている実感があった。この学期を通してイギリスのIndependent Studyの重要性を肌で感じて、今では受け身にならずに積極的に知識を獲りに行くことは、学びの本質であると感じるし、大学に限らず人生を通した学習において役に立つ姿勢を学べていると感じる。イギリスの大学では、教授などに質問できるセッションや実際に自分のコードを見てもらえるセッションが本当に充実している。自分が積極的に学びを得に行ければ強い学びが得られる一方で、強制力はなく成績が取れないと容赦なく留年や退学になる。来学期以降も、Independent Study の大切さを忘れずに、自己管理をしっかりしながら学びを最大化していきたいと思う。
2026.06